皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。オランダの大学院に社会人留学、その後現地で就職→そして日本に転職したChisakiです。
先月、InterNations社による「外国人にとって住みやすい国ランキング」の今年度の結果が発表されました。この会社は母国を離れて色々な国に住んでいる人々(expats)のコミュニティーを世界中で運営していて、そんなexpatの人々に毎年アンケートをとってそれぞれの国での生活満足度を調査しているんだそうです。私はなぜかこの種のランキングを見るのが好きで、暇さえあればYoutubeなどでも”Expat-friendly countries”などと検索したりしています。
この記事では2023年度のランキング結果をまとめていきます。ちなみに我らがオランダは総合順位は22位ですが、「仕事への満足度」部門で見事1位に輝きました!
※ちなみに日本は総合部門で53カ国中44位となっています。
余談ですが、私が社会人留学をすると決めた時、オランダを選んだのは「国民みんなが英語が上手である理由を知りたかったから」と「大学院の費用が比較的安く、期間も1年で済むから」という理由。「住みやすそう」などの観点はあまり考えていませんでした。で、実際に行ってみたらとても暮らしやすく、生活のクオリティには大満足、大学院修了後に就いた仕事への満足度も高くて、結果的にオランダを選んで良かったと思いました。社会人留学の行き先を考える際は、留学中や留学後の生活のしやすさも大切なポイントだなと今になって思います(留学後に現地で就職を考えているなら尚更)。
では、外国人にとって住みやすい国ランキング、いってみましょう!
総合ランキング
このランキングは以下の5つの指標がもとになっています。(私としては「教育」の項目も入れてもらえたら面白いんですけどね。)
Quality of Life (生活の質:旅行や移動のしやすさ・天候・余暇・ヘルスケア・治安)
Ease of Settling In (なじみやすさ:国民がフレンドリーかどうか・友達の作りやすさ・文化)
Working Abroad (仕事:キャリアアップ・収入と安定性・ワークライフバランス・ビジネスカルチャー)
Personal Finance (経済状態)
Expat Essentials (日常生活の諸々:物事のデジタル化・役所の手続き・住まい・言語)
さて、総合順位は・・・?
どうでしょうか?マレーシアや台湾はなんとなく暮らしやすそうなのは想像がつくとして、他は意外とラテン系の国が多いですね。特にパナマが3位なのは意外。(気軽に外を出歩けなかったという話を過去に駐在されてた方から聞いたことあるので…)
メキシコは2014年にこの調査が始まって以来ずっとトップ5に入っているようです。特に、国民がフレンドリーで友達を作りやすい、外国人に対する態度がオープン、家が見つかりやすく値段も手頃、生活費が比較的安い、などの点で評価されています。2位のスペインは、なじみやすくて「受け入れられている感」を感じやすいという点に加えて、天候の良さや余暇の選択肢の多さ(旅行するところが国内や周りの国にいくらでもありますもんね!)が評価されたとのこと。ちなみにこの記事のトップ画像は、スペインで有名な美食の街サンセバスティアンに旅行した時に撮ったものです。
「生活の質」部門トップ10
ではここからはそれぞれの部門別のランキングを紹介していきますよ。旅行や移動のしやすさ・天候・余暇・ヘルスケア・治安の4項目からなる「生活の質」部門でランクインしたのは?
全体的には治安が良さそうな国がランクインしているという感じですね。日本も12位に入っています。外国に住んでみるとその重要性がわかる「ヘルスケア」に関しては、台湾、韓国、カタール、スペイン、ルクセンブルク、フランス、日本、の順に評価が高いです。ここに挙がっている国のヘルスケアシステムってどんなんなんだろう?
「なじみやすさ」部門トップ10
「なじみやすさ」は国民がフレンドリーかどうか・友達の作りやすさ・文化の3項目からなっています。この部門を制したのは..?
うん、なんかわかる気がする…開放的でオープンな人たちがいそうな国々ですね。困ってたら近所の人とかがなにかと構ってくれそう(笑)全体的には気候が温暖な国の方がフレンドリーな傾向があるのかな?
「仕事」部門トップ10
次は仕事部門です。評価項目はキャリアアップ・収入と安定性・ワークライフバランス・ビジネスカルチャーの4つです。
給与水準の高さとワークライフバランスの良さからか、北ヨーロッパの国が多いですね。オランダが1位でなんか嬉しい!オランダのワークライフバランスは、日本人の目から見ると本当にすごいです。平日の夕方4時くらいから大人が公園でピクニックとかしてます。
オランダは「ビジネスカルチャー」という部分でも評価されていて、フレキシブルな働き方ができる、ヒエラルキーがない、自主性やクリエイティビティーが尊重される、といった点が挙げられています。それに加えて、オランダでは簡潔でストレートなコミュニケーションを好む文化があるので、回りくどくなくて良い、というのもあるのではないかと私は思います。
※世界各国のビジネスカルチャーに関してはこの本がすごくわかりやすくて面白いのでぜひご一読ください↓
「経済状態」部門トップ10
「経済状態」部門には細かい評価項目はなく、「その国に住むことによって自分が置かれている経済状態に満足しているかどうか」で判断するみたいです。
これらの国に住んでいるexpatたちは、生活費が安くて自由になるお金が十分にあり満足している、とのこと。確かに物価が高そうなイメージの国はあまり入っていないですね。
「日常生活の諸々」部門トップ10
最後は、物事のデジタル化・役所の手続き・住まい・言語の4項目からなる「日常生活の諸々」です。
中東の国々はやはり、外国人に気持ちよく生活してもらうための諸々が手厚いのでしょうか。全体的にはデジタル化のイメージが強い国が多いですね、エストニアとか。そして、英語が母語ではないけど英語で生活できそうな国もたくさん。この項目だとオランダも入っていそうなもんですが(デジタル化&英語)…あ、そうか、極度の住宅不足で家探しが鬼のように大変なので「住まい」の評価が低いんですね、きっと。
ということで今回は「外国人にとって住みやすい国ランキング」をご紹介しました。私の目線から言うと意外な結果も多かったです。日本人目線で見る外国と他の国の人から見る外国、そして生活の中で大切だと感じるポイントなども違うんでしょうね。
楽しんで読んでもらえたなら幸いです!
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