社会人留学のリアルなお金事情 〜とりあえず行けばどうにかなる?〜

皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。オランダに社会人大学院留学、その後現地で就職したChisakiです。

このブログのアクセス解析を見ていると、「オランダ 留学 費用」などお金に関するキーワードで検索してたどり着いてくださる方が一定数いることがわかります。お金って、留学を考えた時に絶対に避けて通れない問題ですもんね。

以前、1年間のオランダ大学院留学で約350万円かかったという記事を書きました。

恥ずかしながら告白するんですが、私は留学開始時点でこの額が全部手元にあったわけではありません。オンラインでの仕事やオランダ政府からもらえる家賃補助などを当てにして、「まぁとりあえず行けば何とかなるだろう」という甘い気持ちでオランダに来ました。結果的には何とかなったわけですが、これは色々な要因が重なって何とかなっただけなので、おすすめはしません。(まぁ、そんなカツカツの状態で留学を決行しちゃうのって私ぐらいだと思いますが、、)

留学費用が何とかなった要因その1:コロナ

実は、支出を抑えられた大きな要因の一つが、コロナです。オランダの大学院に留学して半年で第一次ロックダウンが始まりました。レストランが閉まっているから外食しないし、そもそも人に会わない。その結果、食費や交際費が安く済む、ということです。さらに、国外に旅行できないことも資金面では「アドバンテージ」になりました。せっかくヨーロッパにいるのに色々な国に行けないのは残念ですが、もし自由に旅行できる状況だったらかなり費用がかさんでいたと思います。

留学費用が何とかなった要因その2:オンラインでの仕事

オンライン英会話の講師の仕事と、当ブログで運営している留学相談&出願書類添削にかなり助けられています(現在進行形)。

まず、オンライン英会話の仕事ですが、留学のために前の仕事を退職してからすぐに始めました。オランダでアルバイトを見つけるのはきっと難しいだろうと思っていたので、留学期間中もオンラインで続けられる仕事を手に入れておきたかったからです。結果的にこれは正解で、留学期間中も家にいながらできてスケジュールの自由もきき、なおかつ勉強の合間のリフレッシュにもなり、私にはとても合っていました。

留学相談と出願書類添削の仕事は留学期間中に独自に始めたものですが、オランダ留学についてのご質問を受けて「その視点はなかった!」という発見があったり、出願書類のチェックを通して「こんな英語表現があるんだな」と勉強させてもらったり、とても楽しいです。自分がオランダで実際に経験したことがみなさんのお役に立っていると感じるので、やりがいがあります。

そんな感じでオンラインでのちょっとした仕事を持っておくことは、収入面、精神面ともに留学中の支えになるので、特に社会人留学をされる方はぜひ仕事のアイディアを探してみてください。ランサーズやココナラなんかにも色々載っているし、ブログやYouTubeを始めるのも良いと思います。

留学費用が何とかなった要因その3:現地での収入

オランダ留学中にアルバイトを見つけるのは難しいとは言うものの、私は運良く現地で収入を得る機会に恵まれました。

一つ目は有給のインターンシップです。オランダの大学院はインターンシップが卒業単位の一部として認められることも多く、私も留学生活の後半はインターンシップ(と修士論文)に費やしました。ただ、インターンの求人をチェックしてみるとわかりますが、インターンは無給のことも多いのです。もちろん貴重な勉強の機会ではあるけれど、かなりの時間とエネルギーを費やすのに無給とは、、、。そんな中できちんと報酬を出してくれる企業でインターンに採用してもらえたことはありがたかったです。

二つ目は、日本語を教える仕事です。これは、自分で作ったチラシから舞い込んできた仕事です。オランダ留学生活の終盤、就職活動をしていた時、とりあえず仕事が欲しい一心で「英語と日本語教えます!」みたいなチラシを作って日本食材スーパーなどに置いてまわりました。すると、そのチラシを見た現地の方が連絡をくれて、日本語レッスンをすることになりました。チラシのパワーも侮れないなと感じたし、日本や日本語に興味を持っている人って意外に多いので、もっと早くからすればよかったと思いました。

三つ目は、家庭教師の仕事です。アムステルダムにお住まいの日本人のお子さまたちの、英語の勉強のお手伝いです。たまたまできた個人的なつながりから始まった仕事で、本当にありがたいことでした。私自身、全然知らなかったのですが、海外にお住まいの日本人駐在員さんのお子さまたちは、海外生活で身につけた英語を武器に英検を受けられることが多いのです(海外の主要な都市では海外受検が可能)。と言っても、英検は日常生活では使わないようなボキャブラリーが出てきたりするので対策が必要です。そこで、日本語と英語を駆使して英検対策のレッスンをさせてもらっています。

留学費用が何とかなった要因その4:オランダの住宅補助

以前から書いているように、オランダでは一定の条件を満たすと家賃補助がもらえます。私は大学院生時代は家賃588ユーロの部屋に住んでいて、補助金を毎月199ユーロもらっていました。これは本当にありがたすぎました。家賃補助の制度について詳しくは下記の記事をご覧ください。

というわけで、今日は大学院留学時代のお金事情について書きました。私の甘い見込み「まぁとりあえず行っちゃえば何とかなるだろう」は、結果的にはそうなりました。が、これは本当に運が良かっただけなので、どうぞ皆さんはお金に余裕を持って留学に臨んでください。

↑↑↑↑↑この本はシンプルでわかりやすいのですぐ読めます。結局、お金に対するリテラシーは日々のちょっとした行動に反映されていて、それが「貯まる体質」か否かを決めるんだな、とわかりました。(画像をクリックするとアマゾンのリンクに繋がります。このリンクから何かを購入してくださると、代金の一部が私の収入となり、ブログ運営の費用として使わせていただきます。)

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*私が海外大学院の出願に使用して合格した志望理由書(英語全文+日本語解説)、質問に答えるだけで志望理由書の骨子ができるテンプレート、英文推薦状(英語全文+日本語解説)などをnoteにて公開しています。下記リンクからご覧ください。また、当ブログの出願書類添削をお申し込みいただいた方にはこれらを無料で差し上げています。

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オランダ留学の健康保険〜日本で入る?オランダで入る?〜

皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。オランダに社会人大学院留学、そして現地就職をしたChisakiです。今日は海外留学に必須の健康保険について書いてみたいと思います。

選択肢1:日本の留学生用保険に入る

私自身は、アムステルダム大学に留学する際、日本から留学生用の保険に入って行きました。というのもそれ以外の選択肢があることを知らなかったからです。私が入った保険の内容は留学生保険の標準的なもので、金額は1年間で16万円程度でした。結果的にはオランダで何度か行った病院の費用は全てカバーされ、手続きもスムーズだったため、特に不満が残ったわけではありません。

選択肢2:オランダの健康保険に入る

留学期間が終わってこちらで働き始める時に、健康保険を現地のものに切り替えなければいけませんでした(オランダで働く人はオランダの健康保険に入ることが必須)。それで色々調べているうちに、留学生の立場でも現地の保険に入るという選択肢があったんだということに気付きました。

まずオランダの健康保険の仕組みを理解する必要があるのですが、日本とは違っていて、私は理解にちょっと時間がかかりました、、、簡単に言うとこんな感じだと思います。

日本=病院で治療を受けるたびに医療費を支払う。基本3割負担。

オランダ=年間の上限額までは医療費を全額自分が支払う。上限額を超えた分は保険会社が負担してくれる。この上限額というのは自分で設定することができ、2021年度は標準で385ユーロ。(上限額を高く設定すればするほど保険料が安くなるので、あまり病院に行かない人は上限額を高く設定することで保険料を抑えられる。)

肝心の保険料は、基本プランは月100ユーロ前後です。そこに歯科治療や眼鏡、コンタクト代などのオプションが加わってきます。私は現在、諸々のオプション込みで月120ユーロ払っています。

つまり年間に支払う額としては、基本プランにだけ入るとしたら

100ユーロ×12ヶ月=1200ユーロ(約15万円)

となります。

もし何らかの理由で病院にかかったとしても、自己負担額を385ユーロ(最低額)に設定していれば、基本的にはそれ以上支払うことはありません。

オランダの保険を勧める理由:補助金がもらえる!

金額的に考えると日本の留学生用保険もオランダの健康保険もあまり変わりないし、何かあった時は日本語で手続きできる方が安心だし、留学生用保険の方がロストバゲッジなんかの保障もついてるし、、、やっぱり日本の保険の方がいい!それもその通りだと思います。

ただ、徹底的に留学コストを抑えたい!という方もなかにはいらっしゃいますよね。(私もそうでした。)

そこで知っておいてもらいたいのが、オランダの健康保険料補助金Healthcare allowance)の制度です。オランダの居住許可を持っていて、オランダの健康保険に入っていて、なおかつ収入が一定以下だと、月100ユーロ程度の補助金がもらえます。以前に書いたオランダの家賃補助制度と合わせると、資金の限られた留学生にとってはかなりありがたい金額になりますよね!私は留学生として来た時は健康保険料補助のことを全く知らなかったのですが、もし知っていたらオランダの保険を選んでいたと思います。

ただ、オランダの健康保険だと、留学生用保険によくある緊急時の帰国費用などはカバーされないので、そこはそれぞれの考え方でご自身に合ったものを選んでくださいね。

というわけで、今回は留学準備中の皆さんに少しでも情報提供をしたくてオランダの健康保険について書きました。ここに載せた諸々の情報は確認を取ったつもりではありますが、例外や、時間が経つと変更される事項もあります。ですので、正確な最新情報はご自身でお確かめください!この “I Am Expat”のページがわかりやすいのでリンクを貼っておきますね。緊急時の帰国費用などもカバーしてくれる、留学生向け保険プランも紹介されています。

https://www.iamexpat.nl/expat-info/insurances-netherlands/dutch-health-insurance

オランダの保険会社を比較できるこのサイト(Zorgwijzer)も便利です。年齢やオプションなどを入力すると、最適なプランが提示されます。

https://www.zorgwijzer.nl/zorgvergelijker/english#/search

オランダ留学や生活についてご質問などがございましたら、お気軽にコメントください!

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【オランダで家探し】ルームシェアのメリット&デメリット

皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。

オランダに限らず、海外では家やアパートメント(フラット)を複数でシェアして住む機会が多くあります。留学のためにお家を探すときにシェアを検討する方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私自身は、大学院生としてアムステルダムに来た当初はひとりでワンルームに住んでいました。その後、就職が決まって職場近くのシェアアパートメントに引っ越しました。そこで暮らし始めて半年が経ちます。

私は変なところでこだわりが強い性格なので、シェアを始める前は「シェアなんて絶対無理!」と思っていました。が、幸運にも良い物件と良いルームメイトに恵まれて、ここまで問題なくやって来られました。ということで、今回は私の思うルームシェアのメリット&デメリット、そして選ぶ際のポイントをまとめてみたいと思います。

ルームシェアの良いところ

  1. 安い:私が今住んでいるのは月1300ユーロのアパートメントですが、2人でシェアしているので毎月払っている額はその半分の650ユーロです。このお値段で、たとえ共有でも広々としたリビングや充実したキッチンが使えるならお得!と感じています。
  2. 助け合える:「卵買い忘れちゃったから1個貸して」のような小さなことから、「オランダ政府がこんな発表してるよ」という大事なことまで、お互いに助け合えます。
  3. 異文化交流:私のルームメイトはルーマニア人なので、今まで見たことも聞いたこともなかったルーマニアの料理を食べさせてもらったり、逆にお寿司の作り方を教えてあげたりしています。
  4. ダラけない:ひとりだと、テレビを見ているうちにうとうとしてそのままソファーで寝ちゃうなどということがしょっちゅう起きる私ですが(笑)、同じ空間に他者がいると少し緊張感があってそういうことが起きにくいです。

ルームシェアのデメリット

  1. 気を遣ってしまいがち:これはとても日本人的な感覚だと思いますが、例えばトイレやお風呂で「長く入って待たせちゃったら悪いな」と気を遣ってしまってゆっくりできない時があります。
  2. 清潔さに対する許容範囲が合わないと辛い:私は「比較的きれい好き」で、ルームメイトも「比較的きれい好き」。だから、掃除に関してストレスを感じる場面は少ないです。でも、もし相手がきれい好きじゃなくて全然掃除できない人だったら、、、正直やっていけないと思います。
  3. シェアする相手によって当たり外れが大きい:先ほどの清潔さに対するこだわりもそうなのですが、実際に住み始めてみないとルームメイトの性格やライフスタイルなどは見えてこないという、そのギャンブル性が大きなデメリットだと感じます。もちろん内見の時にその人の態度や家の中の様子からある程度は想像できますが、やはり一緒に生活してみないとわからないこともたくさんあります。好みの暖房の温度とか、ゴミ出しの頻度とか、窓を開けるかどうか(ルームメイトは換気のために窓を開けておく派だけど私は虫が入るのが嫌だからなるべく窓を開けたくない。)とか。そういう小さなことが、違いはあってもお互いの許容範囲内に収まるかどうかで生活の快適度が大きく違ってくるのではないでしょうか。私は今のところ快適に生活できていますが、これは運が良かったとしか言いようがないと思います。

ルームシェアを探すときのポイント

私が思うルームシェアを探すときのポイントは、

  1. シェア人数はなるべく少ない方が良い:トラブルが起きるとしたら感覚の違いがもとになっていることがほとんどなので、人数が少なければ少ないほど感覚の違いが生じる恐れは少なくなると思います。
  2. 自分が許容できる清潔さのちょっと上をいく状態の物件を選ぶ:なんかちょっと汚いけどまぁこれくらいなら我慢できるかな、私が掃除すればいいや、、、これ、ダメです。我慢できなくなる恐れがあるし、全ての掃除を自分がすることになる恐れもあります。めっちゃきれい!これをキープするために頑張らなきゃ!くらいでちょうどだと思います。

あとは当たり前ですがちゃんと書面で契約をしてくれるところ、とかですかね。

ということで今回は実体験に基づいてルームシェアのメリットとデメリットを書いてみました。オランダ生活についてご質問などがあればお気軽にコメントください!

↑↑海外の人と関わる中で感じるちょっとした「異文化」。その背景を理解することができます。私はとても面白く読めました!(画像をクリックするとアマゾンのリンクに繋がります。このリンクから何かを購入してくださると、代金の一部が私の収入となり、ブログ運営の費用として使わせていただきます。)

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おすすめの本 “異文化理解力”

皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。今日は私が最近読んでとても面白かったエリン・メイヤー著「異文化理解力」(原題: The Culture Map)という本をご紹介します。

この本では、各文化におけるコミュニケーションに対する考え方の違いやその背景が、様々なビジネスシーンでの具体例とともに解説されています。私としては、文化の違いについてなんとなーく感覚として思っていたことを、きちんと言葉にして説明してもらえてすごく納得した、という感じです。仕事で海外と関わる方はもちろん、留学や移住で海外生活をする方にとっても興味深い内容だと思います。

それでは、特に面白いと感じたポイントを3つご紹介させてください。

2種類のコミュニケーション -Low context (ローコンテクスト)とHigh context (ハイコンテクスト)-

世界には大きく分けて2種類のコミュニケーションの形があると言われています。異なる文化の人とビジネスをする時は、相手がどのようなスタイルのコミュニケーションを好む(慣れ親しんでいる)のかを理解することがスムーズな意思疎通のカギになります。

ローコンテクストなコミュニケーション

コンテクスト(文脈、共通認識)に頼らないコミュニケーション。良いコミュニケーションとは明瞭でシンプルなコミュニケーションである。分かり切っていると思われることでもきちんと言葉にして伝える。アメリカ、オーストラリア、オランダ、ドイツ、北欧の国々などではこのタイプのコミュニケーションが好まれる。

ハイコンテクストなコミュニケーション

コンテクストの理解がカギとなるコミュニケーション。伝えたいことをはっきりと言葉にすることは少なく、ほのめかして伝える。良いコミュニケーターとは、上手に「行間で」伝え、言われなくても「行間が読める」人のことを指す。日本、韓国、インドネシア、インドなどで好まれる。ラテン系の言語を話す国(フランス語、スペイン語など)もどちらかというとこのタイプ。

この話を読んでいて思い出したのが、日米のコメディーの違いに関する話です。日本のコメディー(漫才)は、漫才をする側と聞く側が同じ言葉や文化的背景を共有しているから、言葉を使った複雑な笑いが実現する。一方、アメリカでは必ずしもお互いに何かを共有しているとは限らないから、誰が見ても理解できるシンプルな笑いや視覚的な笑いが好まれる、というもの。まさに「ローコンテクスト」と「ハイコンテクスト」の違いが出ていますね。

文化の「位置」で感じ方は変わる

先ほど、ハイコンテクストな文化の話のところで「え?フランス人やスペイン人もハイコンテクスト?ラテン系の人ってストレートに物を言うイメージがあるけど。」と思った人もいるのではないでしょうか?これには、それぞれの文化がお互いから見てどこに位置しているかということが関係しています。

一直線上のいちばん左側をローコンテクスト、右側をハイコンテクストとしましょう。アメリカは、いちばん左に位置し、究極のローコンテクスト型コミュニケーションと言えます。反対に日本はいちばん右に位置し、世界でも屈指のハイコンテクスト型と言えます。ラテン系は、そのちょうど中間から少し右寄りに位置します。すると、いちばん右端の日本から見れば、確かにラテン系は「私たちと比べると」はるかにローコンテクスト、つまりハッキリ物を言うように感じられます。しかし、例えばアメリカの人たちから見ると、ラテン系のコミュニケーションは比較的ハイコンテクストであるということになるのです。

時間に対する感覚についても、なるほどと思える例が紹介されていました。「インド人は、フランス人が時間に厳しく融通が聞かないと不満を言う。一方アメリカ人は、フランス人がスケジュールを守らず平気で遅れてくることに腹を立てる」と。同じフランス文化を、「どちら側」から見ているかによって、感じ方が変わってくるのですね。

だから、異なる文化の人と仕事をするときはお互いの文化の相対関係を理解することが大切だと筆者は書いています。

「人」に反論しているのか、「意見」に反論しているのか

私たち日本語話者が不得意な「議論」の話ですね。人の意見に反論することに関しても世界には大きく分けて2通りの考え方があります。

対立型

意見の相違や議論は組織にとってプラスになるものと捉えられる。一人ひとりの意見は違うものだと言う前提がある。反対意見はあくまでも「意見」に反対しているのであって、その人自身を否定しているわけではない。そのため、意見の対立が人間関係に悪影響を与えることはない。

対立回避型

意見の相違は組織にとってマイナスなもの、と言う捉え方。特に目上の人物に表立って反論することは避けられる。チームの調和を保つことが何よりも大切なので、意見の対立が人間関係にネガティブな影響を与えることもある。

おわかりの通り、日本は確固たる対立回避型ですよね〜。他にインドネシア、タイ、ガーナなどが対立回避型の文化を持つ国として挙がっています。対立を厭わないのはイスラエル、フランス、ドイツ、オランダなど。アメリカやイギリスは意外と(?)中間あたりに位置しています。

私が働いているインターナショナルスクールにも色々な国出身のスタッフがいるわけですが、以前職場のルールについて話している時、オランダ人スタッフが校長にとても明確に反対意見を言っていてちょっと驚きました。I disagree with your point because...”と。私だったらちょっとこの言い方はできないなと思いました。が、彼女たちにとっては「反対意見を言うことは建設的なこと」なので、逆に私が意見を言うのを躊躇する感覚は理解できないでしょうね。

これも、どちらが良いとか悪いとかいうことではなく、お互いの文化をよく理解して、お互いにとって気持ち良く仕事を進められる方法を一緒に見つけていくことが大切ですね。

…………………

ということで、「異文化理解力」を読んでなるほどなと思った部分をご紹介してみました。まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、長くなりすぎてもダメなのでこのくらいにしておきます。

Kindleとハードカバーどちらも入手できますので気になる方は是非読んでみてください!(下記の画像をクリックするとアマゾンのリンクに繋がります。このリンクから何かを購入してくださると、代金の一部が私の収入となり、ブログ運営の費用として使わせていただきます。)

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【オランダ留学体験談】University of Groningenの場合

皆さまこんにちは。いつも応援ありがとうございます。おかげさまで5回目を迎えるオランダ留学体験談のコーナーです。

今回お話をお伺いしたのは、エラスムスのジョイントマスタープログラム(ヨーロッパの複数の大学で単位を取る修士課程)に在籍中のさちもさんです。彼女もブログを通して大学院留学情報を発信していらっしゃいます。お役立ち情報がたくさんですのでぜひ下記のリンクから覗いてみてください!

https://polaristudy.com

エラスムスのジョイントディグリープログラムは色々な国に行けてとても楽しそうだなと思っていたところなので、私も興味津々です。それでは、さちもさんに詳しくお話を聞いてみましょう!

プログラム名、オランダでの滞在先、他に行く予定の国などを教えてください。

プログラム:Erasmus Mundus Master of Arts Euroculture(2020年9月ー2022年8月)

オランダ滞在期間:2020年9月ー2021年1月

オランダでの所属大学:University of Groningen(フローニンゲン大学)

2学期目はチェコのPalacky University Olomouc(パラツキー大学オロモウツ)で過ごします。3、4学期目は未定です。

プログラムを選んだ理由や、その中でもオランダ・フローニンゲン大学を選んだ理由は何ですか?

Eurocultureプログラムではヨーロッパを政治、法、文化などあらゆる面から研究することができます。私は学部生の頃にEUやドイツの政治を学んでいたことがきっかけで、このプログラムに興味を持ちました。このプログラムの特長として、ヨーロッパの複数の国で学べる点があり、旅行好きな私にとってはとても魅力的でした。8つの協定校(オランダ、ドイツ、フランス、スウェーデン、スペイン、イタリア、ポーランド、チェコ)の中から毎学期学びたい大学を選択することができます。

中でも私がオランダのフローニンゲン大学を選んだ理由は主に2つあります。1つ目はブリュッセルにあるEU機関への遠足があるからです。Eurocultureの卒業生はEU機関で働いている人が多いので、ぜひ話を聞いてみたいと思っていました。ただ、残念ながらコロナの影響で遠足は中止になってしまいました…涙。2つ目の理由は言語です。過去にラテン系諸国を旅した際、不安を感じたことがあったため、最初の学期はゲルマン系の国に行きたいと思っていました。私は英語とドイツ語がわかるので、それらによく似たオランダ語を不安に感じることはありませんでした。さらに、ほとんどのオランダ人は英語が流暢に話せるので不自由なく過ごすことができています。

Groningenの運河

フローニンゲン大学で特に為になったと感じた授業や活動について教えてください。

Eurocompetence(Europe + competenceの造語)という授業が非常に役立っています。この授業では、Chicagoスタイルでの引用方法や、プレゼン/ディベート練習、CVやカバーレターの書き方など、実用的なスキルを学び、身につけています。

また、全体的にグループワークの多さと教授からの手厚いフィードバックに驚きました。まずグループワークについてですが、どの授業でもグループディスカッション、グループプレゼン、グループレポートが課され、他の学生と協働する機会がありました。意見をまとめるのが大変な反面、学ぶことも多かったです。教授からのフィードバックに関しては、成績評価前に改善点などのアドバイスをもらえて非常に助かりました。

クラスの人数や周りの学生の出身国はどんな感じですか?

1学期目をフローニンゲン大学で過ごしている学生は23人で、大半はオランダ、ドイツ出身です。その他、イタリア、ルクセンブルク、ルーマニア、ブルガリア、スロベニア、キプロスなどのEU加盟国から来ている学生がいます。EU域外出身者は私含め3人だけ(日本、香港、フィリピン)でした。ただ、香港、フィリピン出身の学生はコロナの影響でオランダに来られず、オンラインで授業に参加しています。

ちなみに上記の8つの協定校の中ではフローニンゲン大学が一番多くの学生を受け入れていて、例えば2学期目をチェコで過ごす学生は私含め5人しかいません。

Groningen大学

オランダ留学で苦労している点は何ですか?

ディスカッション能力のなさは常に感じています。英語力だけでなく、知識量も足りていないため、発言することが難しいです…。最初は落ち込みまくりましたが、自分のペースで頑張ろうと気持ちを切替えました。

生活面で苦労していることもあります。まずは天候です。冬は非常に寒く、雨や風も多いです。そんな中での自転車生活は想像以上にハードでした。次に、コロナに対する感覚の違いでも苦労しました。1日に1万人以上の感染者が出ても屋外ではマスクをしている人がほぼおらず、さらに、寮では毎週のようにパーティーが開かれていたため、カルチャーショックを感じました。あと、オランダに来た直後はクレジットカードを使える場所があまりにも少なくて困りました。オランダに留学したら、即銀行口座を開設し、マエストロカードを作ることをおすすめします…!

フローニンゲンでの生活で気に入っていることやおすすめスポットがあれば教えてください。

学生街の活気がありつつ、アムステルダムやロッテルダムなどの主要都市からは離れているため、ゆったりとした時間が流れています。運河のある景色がとても好きなので、天気の良い日のサイクリングは最高でした。また、オランダ特有のドラッグの匂いが街中に溢れていなかったのも個人的には嬉しかったです。

おすすめスポットはForumです。1階にフローニンゲンの観光案内所(VVV)があり、おしゃれなお土産を購入できます。そして屋上からはフローニンゲンの街並みを見渡すことができます。他にも、シナゴーグのある通りFolkingestraatやマーケットが開かれる広場Vismarktもフローニンゲンにお越しの際にはぜひ訪れてみてほしいです。

Forum屋上からの景色

海外大学院留学やエラスムスプログラムに興味を持っている方に伝えたいことがありましたらお願いします!

Eurocultureの参加者は英語ネイティブでない人間に、非常に優しく接してくれる人ばかりです。(そもそもネイティブがほとんどいません。)拙い英語しか話せなくても、耳を傾けてもらうことができました。これに甘えてはいけませんが、英語が苦手な人でも、挫折することなく学ぶことができる場だと思います。

ということで、さちもさん、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!ディスカッションの難しさ、クレジットカードの使えなさ、など共感することばかりでした。また、英語のネイティブスピーカーでない人に対して優しく接してくれる人が多いというのも同感です。そうやって安心できる環境だと勉強も効率よく進む気がします。

次はオランダを離れてチェコへ行かれるとのこと。これからまた新しい日々が始まりますね。うらやましい!どうぞお気をつけて!!

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【大学院留学準備】伝わりやすい志望理由書=読み手に優しい文章

皆さまこんにちは。いつも応援ありがとうございます。

秋〜冬は海外大学院への出願シーズンですよね。年明けが出願締め切りという学校も多いと思います。私自身も、オランダ留学に出発する前は年末年始のお休みを出願準備に費やしました。まさに今、出願書類を一生懸命作っている方もたくさんいらっしゃることでしょう。

出願書類の中でも大きなウェイトを占めるのが志望理由書(motivation letter, personal statement)です。たくさんある出願書類の中でも、自分の言葉でバックグラウンドやパーソナリティーをアピールできる数少ない書類ですよね。せっかく時間をかけて作るものですから、自分の思いがしっかり伝わるように書きたいというのは誰もが願っていることだと思います。そこで、今回は志望理由書を読み手に伝わりやすくするためのポイントをまとめてみます。

一文はなるべく短く(長くても30語!)

これは私自身のクセでもあるのですが、、、日本語を母語にしている人は英文を書くときに一文が長くなる傾向がある気がします。

例えば「○○や□□、そして△△を身に付けました。」のような感じで、”and”で繋いでたくさんの単語を入れ込んだり。

「○○して、さらに□□や△△もしましたが、××はできませんでした。」みたいに、全ての経過を一文に盛り込んだ結果、最後のピリオドにたどり着くまでが異様に長かったり。

志望理由書を読む相手はネイティブスピーカー(もしくはネイティブ同等)なんだから、多少複雑な英文でも読めるでしょ、と思いますか?、、、それは違います。日本語ネイティブの私たちが日本語の文章を読むときでも、あまりに一文が長いと何が言いたいのかわからなくなって読むのが辛くなってきませんか?しかも、志望理由書の読み手はひとりだけの書類を読むのではなく、膨大な量の書類に目を通さないといけない訳です。だから、文は簡潔で読みやすい方が良いに決まっています。

「短い文」とは、長くても一文につき30語以内です。志望理由書の原稿が出来たらもう一度見直しをして、もっと「読み手に優しい」文章にできるところはないかとチェックしてみてください。

例1「○○や□□、そして△△を身に付けました。」→思い切って「□□、そして△△」の部分は削り、そのぶん○○のことについて詳しく書いてみてはどうでしょう?

例2「○○して、さらに□□や△△もしましたが、××はできませんでした。」→区切れるところで区切ります。「○○と□□をした結果、こうなりました。しかし、××という課題が残りました。」

読み手に優しい文章にすることで、きっと志望理由書に込めた情熱がもっと伝わりやすくなるはずです!

A4で2ページ以内

語数の指定がなければ、志望理由書は最大でも2ページ以内におさめます。これも先ほどと同じ理由で、「読み手に優しく」するためです。長ーい文章よりコンパクトな文章の方が読みやすいのは普通のことですよね。

志望理由書は、大学院で勉強したいというやる気や、自分は今までこんなことを頑張ってきましたよという実績をアピールする場。だから、あれも書きたい!これも書きたい!となるのは当然です。でも、だからこそ、それをいかにシンプルにわかりやすく伝えられるかというのが腕の見せ所でもあるのです。

自分のアピールしたいことを語るのに最も効果的な具体例だけを使っているか?

いろんなエピソードを盛り込みすぎて一つひとつの印象が薄まっていないか?

など、もう一度確認してみてください。

適切なイントロダクション

第一パラグラフは、読み手に「この志望理由書ではこんなお話をしますよ」と伝えるナビゲーターの役割を果たします。自分はどんな人物で、大学院そしてこれから先の人生で何を成し遂げようとしているのか、ということを単刀直入に書いてください。そこで読み手に関心を持ってもらって、そこから先のパラグラフで詳細を語ります。

お役立ちウェブサイト

私が日々、皆さんの志望理由書を添削する時に参考にしているウェブサイトを下記に載せておきます。

イギリスのSussex大学が出している”How to write a personal statement”のページ。ここに書いてある通りに志望理由書を作っていけばとても良いものができると思います!

https://www.sussex.ac.uk/study/masters/apply/tips-for-masters/personal-statement

同じくイギリスの、Aston大学の”How to write a good personal statement”のページ。「志望理由書でやるべき10のこと」がまとまっていたり、いろいろな例文が載っていたりしてとても便利です。

https://www2.aston.ac.uk/study/advice-on-applying-to-university

ということで、今回は「伝わりやすい志望理由書」について書いてみました。ご質問などがあればお気軽にご連絡くださいね。

今年は本当にたくさんの方がブログを読んでくださり、ブログを通して人と繋がれることをとてもありがたく感じた一年でした。まだまだコロナの影響で大変な日々が続きますが、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。そして来年もよろしくお願い致します!

↓↓↓こちらも併せてご覧ください。

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留学相談と出願書類添削サービスを始めて1年が経ちました!

皆さまこんにちは。いつも応援ありがとうございます。

昨年のちょうどクリスマスの日、オランダに社会人留学をしたい方のためのオンライン留学相談と、出願書類の英文添削サービスを始めました。

ありがたいことに開始から2日後に始めてのご依頼をいただき、そこから少しずつじわじわとお問い合わせをくださる方の数も増え、1周年を迎えた今年のクリスマスも複数の方からのご依頼を抱えているという状況です。

この1年間でサービスをご利用くださった方の数を集計してみました。

オンライン留学相談 16名

出願書類添削 23名

です!

こんなにたくさんの方がブログを読んで私のことを信用してくださり、ご連絡をくださったということに感謝の気持ちでいっぱいです。だって、会ったことない人に連絡するって結構ハードル高いですよね、、?しかもその知らない相手に留学の相談をしたり、大事な出願書類を託す、、、私だったらなかなか勇気が出ないかもしれません。意を決して(?)ご連絡くださる皆さまに感謝です。

サービス内容については、代金に見合うだけのものを提供できていると自負しております。

出願書類のネイティブ添削では、担当者が毎回本当に頑張ってくれて、文法や単語のチェックはもちろんのこと、

-話の流れをスムーズにするために段落構成に手を加えたり

-伝わりにくい英文の意図を汲み取ってより良い英文に書き直したり

-こういう情報を付け足してみては?と提案したり

というようなことをおこなっています。

また、私自身も添削者に原稿を丸投げしている訳ではなく、必ず目を通すようにしています。それで、例えばネイティブスピーカーには意味がわかりにくい英文でも、日本語話者の目線から「こういうことを言いたいのかな?」というのがわかったりするので、それで添削者と話し合いながら作業を進めていくこともあります。

このようにして取り組んできた結果、ご依頼者さんがとても満足してくださって「追加でこれも添削してください」というご連絡をいただくことも多いです。添削を担当してくれているのは大学院で出会った友人3名ですが、今では彼女らを熱心に仕事に取り組んでくれるビジネスパートナーとしても信頼しています。

オンライン留学相談では、ご依頼者さん一人ひとりの状況に合わせてフレキシブルに内容を変えています。大学院の出願書類に書く内容を一緒に考えたり、私自身の経験を共有したり、オランダ生活やインターン探しに使えるウェブサイトを紹介したり、、、様々です。オンライン留学相談の良いところは、実際の経験者から話を聞けること、そして、第三者目線の意見が得られることだと思っています。

このブログ自体が「社会人留学」をコンセプトにしているので留学相談のご依頼をくださる方もほとんどが社会人の方なのですが、皆さん本当に多種多様なバックグラウンドをお持ちで、普段出会うことがない方々とお話しすることができて私も勉強になって楽しいです。

今後も、オランダ留学や社会人留学をお考えの方をお手伝いできればと思っています。どうぞよろしくお願い致します!

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【オランダ留学体験談】Vrije Universiteit Amsterdamの場合

皆さまこんにちは。いつも応援ありがとうございます。おかげさまでオランダ留学体験談も4回目を迎えました。オランダ各地の留学経験者の方が体験談をシェアしてくださっています。

今回インタビューさせていただいたのは、Vrije Universiteit Amsterdam (アムステルダム自由大学)の博士課程を修了された本谷友作(ほんたに・ゆうさく)さんです。当ブログの読者さんの中には、海外大学院の修士課程だけでなく博士課程を検討されている方もいらっしゃるので、たくさんの方にお役に立つ記事となること間違いなしです!特に、博士課程に関する日本と海外の違いは興味深いですね。それでは、本谷さんのアムステルダムでの留学生活について詳しく聞いてみましょう!

留学先の学校名と留学期間を教えてください

アムステルダム自由大学 理学部物理学科

(Department of Physics and Astronomy, Vrije Universiteit Amsterdam)

博士課程修了

留学期間:2014年2月~2018年7月

どのようなプロセスを経てオランダでの博士留学を決められましたか?

私は日本で学士号と修士号を取得したのですが、学部4年生の終わり頃から博士課程での海外留学を考えていました。ヨーロッパでは日本やアメリカと異なり、大学単位ではなく研究室単位で博士課程学生の募集を行うのが一般的です。募集は通年行っています。博士課程の学生を雇いたい研究室は、求人サイトに求人を出します。求人サイトはいくつかあるのですが、私は学術誌のNatureのグループが運営しているNaturejobsというサイトを通じて、オランダとドイツの2つのグループに応募しました。面接等を経て両方の研究室からオファーをいただいたのですが、最終的にボスの人柄、研究グループの雰囲気、そして街の雰囲気でオランダ留学を決めました。博士課程の場合は入学試験などはなく、就職活動に近いと思います。

オランダに博士留学をするメリットは何ですか?

まずは、給与が出ることです。(理系の博士学生に給与が出ない先進国は日本くらいなのですが、それは日本ではあまり知られていません。)オランダでは年間3-4万ユーロほどの給与でしたが、これは博士学生としては世界的に見ても比較的高い水準だと思います。

 また、国際感覚を身につけられることも大きなメリットです。オランダの研究グループは多国籍で、ヨーロッパ各国はもちろん、他の大陸からも多くの博士課程の学生や研究者が集まります。それぞれが異なる価値観や考え方を持っており、彼らから多くのことを学びました。科学者として早い段階で多様なものの見方を学べたことは幸運だったと思います。

「通学路。天気がいい日は空を見ているだけで飽きません。」

オランダでの研究生活で印象に残っていることや苦労したことを教えてください。

オランダの研究生活で一番いいなあと思ったところは、教授も学生も縦関係でなくフラットなところです。オランダでの研究においてヒエラルキーを感じたことは1度もありません。英語もロクにできない博士課程1年目の日本人が訳のわからない発言をしても、決してないがしろにされることはありませんでした。

 苦労でないですが、初めは休むことに抵抗がありました。オランダは有給休暇が多く、ボスも同僚も夏は1か月くらい休暇を取ります。それでは研究がストップするのではと思い長期休暇をためらっていたのですが、思い切ってとってみると案外1か月くらい休んでも大したことはなく、リフレッシュできるのでかえって仕事が進む気がしました。

オランダで生活する上で困ったことはありましたか?

冬の暗さには驚きました。渡蘭したのは2月だったのですが、毎日暗いうえに結構な風雨でしたので、すごいところに来てしまったなあと思った記憶があります。ただそれも2週間くらいで慣れたと思います。

 あとは日本から担いでいった自転車が1週間で盗まれました。ショックもありましたが、それよりも海外に来たんだという実感を得た出来事でした。オランダは比較的治安はいいと思いますが、自転車に関しては日本の比じゃなく、気を抜くとすぐに盗まれます。ボロいママチャリにもゴツいチェーンロックが必要です。

アムステルダムのお気に入りスポットを教えてください。

スポーツバーにはよく行っていました。平日夜にサッカーのチャンピオンズリーグの試合があるので、よく仕事終わりに同僚とLeidsepleinのバーに行ってサッカー観戦してました。他にもアムステルダムには雰囲気の良いバーがたくさんあり、ビール好きとしてはとてもいい時間を過ごせました。

「2014年ワールドカップ時のLeidspleinの一角。オランダの躍進もあり、スポーツバーで盛り上がりました。」

博士課程修了後のキャリアはどのような決め方をされましたか?

私は科学者以外の職業は考えませんでしたが、博士号取得後の研究テーマを具体的に決める必要がありました。学会などで積極的に色々な分野の科学者と話すことで、自分が次にやりたいこと、やるべきことを明確にできたと思います。また、さらに異なる文化での研究生活を経験してみたかったこともあり、アメリカの研究室を対象に科学者としての職探しをしました。その結果、現在はアメリカのコーネル大学で博士研究員として勤務しています。

本谷さんがよく足を運んでいた当時の、にぎやかなLeidspleinの通り。コロナが収束してまたこのようなにぎわいが戻ることを切に願います。

ということで、本谷さん、アムステルダム自由大学での博士課程の様子がよくわかるエピソードをありがとうございました!「今回のインタビューを通してオランダ生活を思い出し、良い時間を過ごしていたんだなと改めて実感しました。」というお言葉もいただき、私も嬉しかったです。そして、留学生活というのはやはり掛け替えのない貴重な時間なんだな、、ということを私自身も再認識することができました。ありがとうございました!

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よくある質問「仕事をやめて留学してよかったですか?」

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皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。

私は、オランダの大学院に社会人留学するために仕事をやめました。公務員だったので、やめずに「休職」にして留学することもできました。でも、「退職」という選択をしました。それを知っている人からよく聞かれる質問のひとつが「仕事をやめてまで留学してよかった?」というものです。今日はその質問に対する率直な答えをまとめてみようと思います。

まず、単刀直入に答えると、「よかった」です。理由は色々あります。

ー「ゼロ」の状態になったからこそ思い切っていろんなことにチャレンジできた。それが結果的に、憧れだった「海外で働く」ということに繋がった。「休職」の立場で来ていたら海外での就職活動すらしなかったことでしょう。

ーいろんな人に出会って、これからの人生や仕事について客観的に考える機会が得られ、今後どう生きていきたいかをより広い視野で考えられるようになった。

ーずっとやってみたいと思っていた海外留学が実現できたおかげで、もし今後たいへんな目に遭ったとしても、この経験を心の支えにして乗り切っていける気がする。反対に、この年齢で仕事やめて留学なんて、、、と踏ん切りがつかず実現できていなかったら、きっと何かの折にすごく後悔していただろうと感じる。

こんな感じですかね。

でもだからと言って、社会人留学をしようか、そして仕事をやめようかどうかと迷っている社会人の皆さんに、簡単に「やっちゃいなよ!」と言うこともできません。「仕事をやめるという選択は本当にベストな選択だったのか、、、?」と考えてしまう瞬間ももちろんあるからです。

ー経済的にめっちゃ不安。留学期間中は大金が出て行く割に収入がほぼゼロなわけで、貯金が大幅になくなります。また、晴れて海外で就職したはいいものの、企業によっては年金制度が無かったり、健康保険の制度も日本はさすが手厚かったなぁと思うし、お金のことを考えると気持ちがどんよりします。

ー大学院での勉強は思っていた以上に「実践」ではなく「理論」重視だった。もちろん分野にもよると思いますが、教育系専攻だった私は、論文を読んで「そんなこと現場の先生たちはみんなわかってるよ!」と突っ込みたくなったり。「学者の誰それが主張したのは○○論」というのがいっぱい出てきてごちゃごちゃになって、あれ?これを覚えて何になるのかな?とふと考えてしまったり。私の場合は幸い留学期間中にインターンシップをすることができて実際に仕事をしながら学ぶ機会が得られたので自分の留学には満足していますが、インターン無しで大学の授業だけだったら、それは果たして「いろいろなものを手放してまで得たかったもの」だったのか?ちょっとだけ疑問が残ります。もちろん大学院の授業で学んだことはたくさんありますが!!

ー今後のキャリアがめっちゃ不安。留学してそれをキャリアにどう活かす、という明確な目標がないまま退職&留学をしたので、留学中も将来に関する不安はずっと消えませんでした。結果的にとりあえずオランダで就職できましたが、先のことを考えなければいけないのは常に同じです。言葉は悪いですが中途半端に海外で居場所ができてしまったおかげで、余計に日本に帰りたくない気持ちが強くなってしまいました。でも一生ここにいるのかと言われたらそういうわけにもいかないし、そうなったら日本で仕事が見つかるのか?も不安だし、これから一体どうなるんだろうと思います。

という感じです。まぁ、どれもこれも、自分で選んでしていることなのでどうしようもないですが。

ということで、今回は社会人留学をしようかどうか考えている皆さんに向けて、リアルな気持ちをお届けしようと思って書いてみました。

ご質問などがございましたらお気軽にコメントください!オンラインでの留学相談も承っております。

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【オランダ留学体験談】University of Amsterdamの場合

皆さまこんにちは。いつも応援ありがとうございます!

さて、読者の方に幅広くオランダ留学情報を提供できるようにと始めた「オランダ留学体験談」シリーズですが、よく考えてみたら自分自身の大学院生活についてまとめたことがなかったので、今回は私のアムステルダム大学での体験を書いてみたいと思います。

トップ画像はアムステルダム中心部にあるショッピングセンターで、この裏に、私の通っていたキャンパスがあります。

留学先の学校と期間は?

University of Amsterdam: MA Linguistics “Language and Education”

(アムステルダム大学 修士課程 言語学専攻 「言語と教育」コース)

ここに2019年8月から2020年8月まで所属していました。

留学先としてオランダを選んだ理由は?

英語の教師として、「英語が母語でない国のなかで国民の英語レベルが世界トップクラス」と言われる国に行ってみたいと思ったからです。また、多くの国では修士課程は2年間ですが、オランダでは1年間で終わるというのも大きかったです。当時32歳の私にとって、2年間はいろんな意味でちょっと長いような気がしたからです。

アムステルダム大学 “Language and Education”では何をどんな風に勉強した?

1年間で5つのモジュール(授業)と修士論文に取り組みました。「第二言語と教育」「文学と教育」「言語と社会」など。ほとんどの授業が、1回の授業につき2−3本の論文をあらかじめ読んできてそれについて議論する、というパターンでした。毎回論文を読むのがきつかったー!常に「次はこれを読まなきゃ!」とリーディングに追われている状態でした、、。しかも、いくら読んでも解読不能な論文も、、、。また、授業のまとめとして自分でテーマを設定して3000 words前後のレポートを提出、という課題もありました。これも、英語で長い文章を書くことに慣れていなかったのでとーっても時間がかかりました。良い評価をもらえたときの達成感はすごかったです。

印象に残っているのは、3人グループでテーマ(言語や教育に関するものならなんでも!)を設定して1ヶ月間かけてデータ収集→論文執筆をする、という授業。どういう風にデータを集めるかとか、どういう順番で論文の内容を組み立てるかとか、そういうことを考えるのってある意味自分1人でやったほうが早いと思うのですが、それをいちいち3人で話し合うことによって、新しい視点が得られ、自分の意見を相手に伝える力もつきました。

一緒に頑張ったメンバー

クラスの人数やメンバー構成

どの授業も学生の数は20人前後でした。出身は本当にばらばらで、オランダをはじめイギリス、ドイツ、スペイン、ギリシャなどヨーロッパ諸国から来ている人が大半でした。日本からは私1人で、アジアからは他に中国と香港出身の人が1人ずついました。アメリカや南米から来ている子もいました。

年齢層は、やはり一番多いのは学部を出たばかりの20代前半の学生です。が、私のように母国で英語の先生として働いた経験があり、改めて勉強するために大学院に来た、という人も6〜7人いました。

アムステルダム大学の授業で苦労したこと

はい、もうこれはとても恥ずかしいのですが、英語がわからないことです。自分にとって馴染みのあるテーマの時は先生の言っていることも全部わかるしディスカッションにも積極的に参加できたのですが、背景知識が無いトピックの時は、文字通りちんぷんかんぷんという状態になりました。同じクラスの友達に頼んで授業後に毎回「補習」をしてもらったことには本当に感謝しています。

オランダ生活で苦労していること

そんなに無いですが、外食が高いのはちょっといやですね。雨が多いのは、すぐに慣れました。

時には奮発して美味しいブランチを食べに行きます

オランダ生活で気に入っているポイント

街中に花や緑がたくさんあること。歩いたり自転車に乗っているだけでとっても癒されます。それから、建物の中の暖房がしっかりしていて冬でも暖かいこと。気温は日本よりも低いですが、部屋の中がホカホカのため快適に過ごせます。

留学後のキャリアプランをどのように考えていたか?

留学開始時は、正直あまり具体的には考えられていなくて、また日本の学校現場に戻るか大学などで教えられたらいいな〜とぼんやり思っていたくらいでした。留学中にインターナショナルスクールでインターンシップをしたことで自分の中に新しい選択肢が生まれ、それをベースに就職活動をして今に至ります。人生何が起こるかわからないものだなぁと実感しました。

ということで今回は私自身の留学経験をまとめてみました。ご質問などがございましたら、お気軽にコメントください!

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