皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。オランダの大学院に社会人留学、その後現地で就職→日本で外資系企業に転職したChisakiです。
今回の記事のタイトル、オランダ留学に興味をお持ちの皆さまにとってはかなり気になるものだと思います。何があったのかと言うと、オランダの教育大臣から、オランダの各大学に対して文字通り「海外からの学生を積極的に受け入れないでください」と言うお達しがあったらしいのです。
以下、ニュースの記事を日本語に要約します。元の記事(英語)はこちらをご覧ください。
2022年12月23日付
オランダの教育大臣が各大学とHBO(高等職業教育学校)に通達を出し、海外からの学生を積極的に受け入れることを止めるよう求めた。
留学生の急速な増加のせいで、ただでさえ住宅不足のオランダにおいて学生用住居のキャパが圧迫され、講義場所も常に満員状態になっているとのこと。留学生の数を制限するという今回の判断は、先に国会でも審議され、賛成を得ている。
国は大学に対して、留学生向けに広告を出すことや海外での「留学フェア」に参加することを禁止し、そうすることで現状を改善しようとしている。今年大学に入学した生徒のうち40%(42,000人)がオランダ国外(ほとんどがEU圏内)の出身だった。
「様々な国から学生が来てくれることには良い側面もあるが、一方で悪影響も大きくなっている、教える講師陣へのプレッシャーや住居問題など。」
「長期的に見れば、これらがオランダの高等教育の持続性や比較的手頃な学費、そして教育の質にも影響を与える」と大臣は説明している。
来年度に向けて留学生の数を制限する計画が考えられていたが、時期的にそれでは遅いとして今回の通達に踏み切った模様。
住居不足の問題に関しては深刻な状況なので、今年も既に多くの大学が「オランダ国内で家が見つかっていない場合は入学オファーを受け入れないように!」と合格者に対して求めていた。
ーという内容です。
ここまで言うということはかなり深刻な状況なんですね。日本の感覚で言うと、国際的な人材にたくさん来てもらった方が大学の価値も上がるだろうし、留学生にどんどん来て欲しいというのが一般的だと思います。また、オランダという国自体が、いろいろな文化やバックグラウンドに寛容であるということを売りにしているので、海外からの学生を集めたいはずです。それが、ここまではっきりと「海外からの学生を集めないでください!」と言うとは、、。
住居不足に関しては私がオランダで大学院に行き始めた2019年夏の時点で頻繁に耳にするワードではありましたが、この3年間で状況はさらに深刻化しています。私も実際に家探しで大変苦労しましたし、家が見つからないんだけどどうしよう!みたいな書き込みをFacebookで頻繁に目にします。これは留学生云々の問題ではなく、オランダ社会全体として抜本的な対策が必要な問題ですね。
このことが、今後日本からオランダに留学を希望する方たちにとってどの程度大きな影響を与えるのかはまだ未知数です。各大学の対応にも注目していきたいと思います。
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