TOEICといえばリスニング&リーディング(L&R)がおなじみですが、いつの間にかスピーキング&ライティング(S&W)も登場しましたね。
今の私にとってはTOEIC S&Wを受けても特に意味はないのですが、一度受けておけば英会話の仕事にも役立つかもしれないし、現在の実力を試すという意味も込めて、今回初めて受検してみました。
試験の内容は、
【スピーキング】※試験会場のパソコンに向かってしゃべります
1、英文を音読する
2、写真の内容を描写する
3、質問に応答する
4、チラシや表から情報を探して答える
5、留守番電話のメッセージを聞いて解決策を提示する
6、提示されたトピックに関する自分の意見を述べる
【ライティング】※試験会場のパソコンにタイピングします
1、写真の内容を描写する
2、メールに返答する
3、提示されたトピックに関して300語程度のエッセイを書く
です。試験内容がけっこう多岐に渡っているのでおもしろかったです。
受けてみて特に印象に残ったことは3つ!
①英語が初級から中級レベルの人は、このテストの勉強をすることでスピーキング力とライティング力を伸ばせると思う。
スピーキングもライティングもある程度答え方のパターンが決まっていて、対策用の問題集には「絶対覚えるべき定型表現!」や「この順序で話を構成しよう!」みたいなのが目白押しです。だから、それらをしっかり頭に入れれば、語彙や表現のストックがかなり増えると思います。
また、解答時間に制限があるため、スピーキングもライティングも素早くアウトプットすることが求められます。時間をチェックして練習すれば、アウトプットの瞬発力を鍛えられると思います。
逆に言えば、このように形式がかなりパターン化されているので、スコアは英語力の証明としてはあまり機能しないのではないかなぁと思います。
②スピーキングの「留守番電話を聞いて解決策を提案する」問題は、英語のスキルをいろいろな方向から伸ばすのにとても良いと思う。
まず、聞いて内容を理解しなきゃいけないので、リスニング力。そして、留守電の内容を「あなたが抱えている問題は〇〇ってことですね?」と要約しなきゃいけないので、聞いた内容を簡潔にまとめる力。次に、出された課題に対して解決策を提示できるだけの発想力や語彙力も必要。そして、一応ビジネスの場面が想定されているので、最初と最後の決まり文句(This is 〇〇.Thank you for your call.みたいなの)も知っておく必要がある。
特に私が大事だなぁと思うのは、聞いた内容を簡潔にまとめて自分の言葉で言い換える力です。日本語話者が英語を話すとき、自分の言いたいことを英語にするのに精いっぱいで相手の話を全然聞いていない人っていますよね?そういう、英語でコミュニケーションを取っているようで実は全くコミュニケーションになっていないという事態を防ぐためにも、しっかり相手の話を聞いてしかもそれを自分の言葉で言い換えるという練習はとても大事だと思うのです。本当に理解していないと自分の言葉で表現することはできませんので。
③ほかの受検者のしゃべっている内容が大いにヒントになってしまっていると思う。
スピーキングテストでは、パソコンとヘッドセットに向かってひとりひとりが解答を録音します。私が試験会場に入った時、あまりに他の受検者の声が丸聞こえなので、もしかしてひとりひとりに違う問題が用意されているのかな?と思ってしまったほどです。当然、そんなことはなく、他の人の声を聞いて「次の問題はそういうトピックなのね」と、わかってしまうわけです。「あの人まだあの問題やってんの?」とか思ったり。。。
リスニングは特にそうですが、事前にある程度その問題に関する情報がわかっていると、かなり問題を解くのが楽になります。TOEICのスピーキング問題は、リスニングした上で答えるというものがあるので、もし他の人の話している内容をしっかり把握してから問題に取り組んだとしたら、めっちゃ楽に聞けると思います。これはちょっと、試験運営上の改善点かなぁと思います。
以上、TOEIC スピーキング&ライティングを受けてみた感想でした。結果はあと1週間くらいで公表されるので、また印象的なことがあれば記事にします!
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