洋楽のカテゴリでは、英語教師というバックグラウンドを生かし、英語の曲を授業でこんな風に使ってみたいなと思うポイントをご紹介しています。
今回はAriana GrandeのBreak Freeです。Arianaは以前に私が教えていた高校生の間でも根強い人気を誇っていました。この曲のタイトルbreak freeは「~をふりほどく、自由になる」という意味で、新しい自分へ一歩踏み出すという力強い歌詞が良いですね。音程が高くて歌うのが大変ですが、思い切って大きな声でパワフルに歌ってみましょう。
ポイント①should have+過去分詞「~すべきだった(のにしなかった)」
高校英語の定番、助動詞です。なかでもhave(現在完了形)との組み合わせは、なかなかすんなり訳せない生徒も多かったです。代表的なものはこんな感じです。
may「~かもしれない」
→ may have「~したのかもしれない」
must「~にちがいない」
→ must have「~したにちがいない」
cannot「~するはずがない」
→ cannot have「~したはずがない」
should「~すべき」
→ should have「~すべきだった(のにしなかった)」
この曲では最初の部分にshould haveが出てきますよ。
―ここから引用 Ariana Grande ”Break Free”より
If you want it, take it
欲しいなら、手に入れたいなら
I should’ve said it before
先に言っておくべきだったね
Tried to hide it, fake it
隠れたりごまかしたりしたけど
I can’t pretend anymore
これ以上自分を偽れない
―引用終わり
I should have saidなので、「言うべきだったのに言わなかった」と言う意味になりますね。このフレーズなら日常でも使うシチュエーションが多そうです。
ポイント②〔TH〕の発音を練習!
まずはサビの歌詞を見てみましょう。
―ここから引用 Ariana Grande ”Break Free”より
This is the part when I say I don’t want ya
今こそ言わなきゃ 私にあなたは必要ないって
I’m stronger than I’ve been before
前よりずっと強くなったの
This is the part when I break free
今こそ自由になる時
‘Cause I can’t resist it no more
だってこれ以上我慢できない
―引用終わり
This, the, than, This, the と、〔TH〕が5回も出てきます。この音は舌先を上下の前歯で挟んで発音します。発音記号で言うと〔ð〕ですね。thank youなどで使う〔θ〕の音は、舌の両サイドから息が漏れているだけなのに対して〔ð〕は舌を噛んでいる間にも音を出しているという点が違います。舌先を前歯で挟んだまま「うー」と言ってみてください。日本語の文字では表せない音が出ると思います。これが〔ð〕です。あとはthisなら〔ðィス〕、thanなら〔ðァン〕など、うしろの音を続けるだけです。ちなみにtheは弱く発音されることがほとんどのため、舌を噛んで軽く「う」と音を出すだけでOKです。
コメント