英語の歌は、英語の授業においてとても良い教材になります。私自身、日本の学校で教えていた時は英語の歌をなるべくたくさん使うようにしていました。洋楽のカテゴリでは、その当時の経験も生かしつつ、英語の曲を授業でこんな風に使ってみたいというポイントをご紹介していきます。
第一回はEaglesのHotel Californiaです。1976年の作品で、幅広い年代に親しまれています。誰もが聞いたことのある印象的なメロディーや、かっこいいギター(ベース?)の音が魅力的。歌詞のミステリアスな世界観にも興味を惹かれます。歌詞の解釈についてはかなりたくさんの見解があるようなのでここでは深入りしないでおこうと思います。
まずはサビの歌詞を見てみましょう。
―ここから引用 EAGLES ”Hotel California”より
Welcome to the Hotel California
ホテルカリフォルニアへようこそ
Such a lovely place (Such a lovely place)
とても素敵な場所に
Such a lovely face
とても魅力的な人々
Plenty of room at the Hotel California
ホテルカリフォルニアには部屋がたっぷり
Any time of year (Any time of year)
一年中いつでも
You can find it here
お待ちしています
―引用終わり
ポイントその1”Welcome” の発音
この一単語だけで、日本語の「ウ」とは違う〔W〕の発音、〔L〕〔M〕の発音、母音〔ə〕の発音を教えることが出来ます。
まず、〔we〕はカタカナの「ウェ」よりも唇を突き出して発音しますので「ゥウェ」と言うイメージです。次に〔l〕の音ですが、舌先を上前歯の根元に付けます。母音が入っていないので舌の動きだけでこの音は終わりです。最後に〔come〕の部分は、発音記号的に言うと〔kəm〕となります。kとmの間にある音は、口をごく小さく開けて「う・お」が混ざったような音を出します。そこから一気に唇を閉じて、〔m〕です。これも、母音がないので口を閉じるだけでおしまいです。その結果、カタカナで書くとしたら「ゥウェLクM」のような音が出来上がります。カタカナのまま「ウェルカム」と歌うよりもかっこいいし、スムーズに歌えます。
ポイントその2“such a lovely place”の語順
おなじみのsuch a 形容詞+名詞ですね。「こんなに○○な△△」という意味になります。
例)”I have never seen such a glorious sunset.(こんなに素晴らしい夕日は見たことがない)”
受験生におなじみの「such a 形容詞+名詞 that SV(とても○○な△△なのでSがVした)」という使い方もありますね。
例)”It was such a wonderful movie that I saw it three times.(とても素晴らしい映画だったので私は3回観ました)”
そんなに素敵な(such a lovely place)ホテルカリフォルニアとは、一体どんな場所なのか、皆で想像をふくらませてみてもおもしろいかもしれませんね。
Youtubeのリンクを貼っておきますのでぜひ聞いてみてください!(0分40秒ぐらいから始まります。)
(Offical Video) Hotel California – Eagles [ NBC TV – High Quality ]
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