大学院留学を考えている皆さん、大学(学部)時代の成績は大切です!
①入学審査で重要(イギリスの例)
イギリスでは、成績が概ね4つの段階に分けられます。上からFirst-class, Second-class Upper Division(アッパーセカンド。2:1と表記されることも。), Second-class Lower Division(2:2), Third-classです。就職の際に有利と言われているのはアッパーセカンド以上だそうです。もちろん、大学(院)の入学審査でも成績を見られます。
日本の大学の成績をイギリスの4段階にあてはめるには、GPAから考えることが多いようです。GPAとは、高校で言う評定平均みたいなもんです。最近の大学は成績表にGPAを書いてくれるところもあるようですが、私の母校は書いていなかったので自分で計算しました。計算方法についてはCASIOのサイトや日米教育委員会のサイトをご参照ください。それで、計算した結果がGPA3.3以上ならアッパーセカンド(ソースによっては3.8以上と書いてあるところもあり)、3.0以上ならロウワーセカンドです(同じく諸説あり)。ちなみに私は2.6でした。かなり低いです。まぁ、GPAの計算方法については何通りかあるみたいなので、結局、正確な数字はわからないのですが、高くはないことは確かです。一番確実なのは大学で成績証明書をもらうときにGPAも載せてほしいと頼むことですね。私も頼めばできたのかな…?
イギリス大学院のrequirement(出願要件)を見てみると、学部の成績がアッパーセカンド以上もしくはロウワ―セカンド以上と書いてあるところがほとんどです。これはあくまでも出願要件なので、ライバルの成績がより高ければ不利になってしまいます。ただ、大学院の場合は多少GPAが低くても志望理由書の内容が良かったり職歴が考慮されたりして合格になる場合もあるようです。現に私も「ロウワーセカンド以上が望ましい」と書いてある学校から合格をもらいました!でも、とにかく大学の成績は高いに超したことはありません。私はもうどうしようもありませんが、まだ在学中の皆さんはぜひ学業に打ち込んでください!
②成績が良いと奨学金をもらえるチャンスが圧倒的に増える
まずは大学独自の奨学金の例を見てみます。東フィンランド大学修士課程では、入学者の上位半数に奨学金(学費免除)を与えるということがコース概要に書いてあります。上位と言うのは、志望理由書などの要素もあるとは思いますが、もちろん一番大きいのは学部時代の成績でしょう。また、イギリスのエクセター大学では、なんと学部時代のGPAがアッパーセカンド以上なだけで5000ポンドがもらえるのです!学業にしっかり取り組んで良い成績を残すということが、とても高く評価されているということがわかります。
また、日本の財団などが出している奨学金制度に応募する際も大学の成績は必須です。中には応募要件にGPA○○以上という要件を設けているところもあるので早めにチェックしておきましょう。応募要件がないとしても、成績が低い人より高い人の方が当然、学問への熱意がアピールできるわけで、審査に通る可能性は高くなります。
このように、留学関係のあらゆる場面で過去の成績というものが絡んでくるということを、一連の出願プロセスの中で痛感しました。数字で客観的に自分の努力を示せる「成績」。重要です!
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