皆さまこんにちは!いつも応援ありがとうございます。オランダの大学院に社会人留学、その後現地で就職したChisakiです。
さて、これまでさんざん苦労してきたオランダ・アムステルダムでの家探しですが、今回は退去をめぐってまた一悶着ありました。自分用の記録も含めてここにまとめておきたいと思います。
騒動の内容
最低1年間住まないといけないという契約のもとに借りていたアパートメント。今回、私もルームメイト(ルーマニア人)も同じタイミングで母国に帰ることになり、1年未満で退去することになりました。
このことに対して不動産会社から要求されたのは、
・家賃1ヶ月分のペナルティー(罰金)
・退去後も、新しい入居者が見つかるまでは家賃を払い続けなければならない
・ペナルティーが払われるまで会社側は次の入居者探しをしないので、払うのが遅れれば遅れるほど君たちが家賃を払い続ける時間が長引きます
というものでした。
1年未満で退去することに対してペナルティー(罰金)が発生することは、契約時から同意していました。ただしその額は「家賃半月分」のはずでした。また、退去後も家賃を払い続けるというのは意味不明です。そして、ペナルティーの支払いが遅れれば遅れるほどあなたが家賃を払い続ける期間も延びますよ、とは、まさに反社会勢力のような言い方。
断固として拒否
まずしたことは、徹底的に拒否しますという姿勢を示すことでした。
「ペナルティーは家賃半月分のはず、証拠のメールはこれです。退去後も家賃を払い続けるとは契約書のどこにも書いていない。なぜそうなるのか、根拠は?そしてこっちがペナルティーを払うまで入居者探しを開始しないというのも受け入れられない。こっちは規定通り1ヶ月前以上に退去の連絡をしている。全体的に訳のわからない要求をされて憤っている。必要であれば弁護士にreach out することも厭わない。」
というような長いメールを、ルームメイトと相談して送りました。
【ポイント】多少強く言われたからと言って、慌ててお金を払わず、理不尽な要求はきっぱり拒否することが大切です。
オランダ人+法律専門家の助けを求める
私たちが2人とも外国人だから足元を見られて無茶な要求をされているのだと考え、オランダ人の同僚に助けを求めました。すると、この理不尽な要求を拒否するための糸口が見えてきました。
私のオランダ人の同僚は、Juridischという、無料で法律相談をしている弁護士グループを紹介してくれました。電話相談で法的アドバイスをもらえるというもの。彼女自身も何か揉め事になりそうなことがあるとき、よく利用していると言っていました。日本だと日常生活のなかで法的アドバイスを求めることってあまりないと思うのですが、オランダ(ヨーロッパ全般?)だとまず何でも主張するという文化が根付いているので、争いが起きそうになったときに法律に基づいて解決するということが浸透しているんだなと思いました。
ルームメイトにJuridischの話をしてみると、なんと彼女のオランダ人の同僚がそこに勤めている弁護士とお友達であるということがわかりました。そしてその方に助けてもらえるということになりました。
【ポイント】何事も、困ったときは人に言ってみる。そうしたら何かしらの繋がりで助けてもらえることがあります。
ターニングポイントになったGoogleレビュー
一連の不動産会社の対応+傲慢な言い方に腹が立っていた私たちは、Googleレビューで星1つをつけました。するとそれを見た会社側から、「この件がまだ解決していないのにすでにGoogleレビューを書くのはフェアではない。この件を早く解決させるための提案としてペナルティーは半月分とし、そうするための条件はGoogleレビューを削除することです。」という連絡が来ました。
いやいや、結局半月分でいいなら最初からそう言えばよくない??Googleレビューの削除なんて私たちにとっては何でもないことです。本当のところはどうかわからないけど、あちらも「ペナルティーは1ヶ月分!」と強く出てしまった以上、引くに引けなくなったというか、思った以上に私たちが拒否し続けたので、落としどころを探っていたのかなとも思いました。
というわけでペナルティーの件は解決。
オランダの住宅不足に助けられる
ペナルティーの件が解決したところで、担当者(傲慢な男)がバケーションに行くとかで、割と感じの良い女性に交代。この時点で「退去後も家賃を払い続ける」ことに対して会社側は「最低1年という契約だから」という部分を根拠に譲らず、私たちも「退去するのに家賃を払うのはおかしい」と言い続けて解決しないままでした。ただ、新しい担当者いわく、このロケーションでこの値段だったら次の入居者はすぐに決まると思うからとにかく入居者募集をかけてみましょう、ということになりました。っていうか、その「とにかく募集をかけてみる」を先の男性担当者の時点でやってくれていたら、この問題はもっと早く解決していたのでは???
それでその不動産会社のウェブサイトで募集を掛けてもらったら、即日で内見が決まり、翌週(私たちの退去日から4日後)からの入居が決まりました。結局その新しい家族が入居するまでの3日間の家賃は請求されることになりましたが、もう争うのは疲れたのと、そこまで大した額ではないこと、そして新しい女性担当者が手続きを速攻でやってくれたことに感謝したのでそこは払うことにしました。
オランダの住宅不足にはさんざん困らされたけど、今回ばかりはアムステルダムで家を探している人が多くて助かった、、。きれいに掃除していたことも功を奏したのか、、?それにしても、あっけなさすぎて、、これまでの数週間の争いは何だったのか、、
今後に向けてできること
- 担当者とのやりとりを書面(メール)に残す。もめごとはどんなきっかけで起きるかわかりません。例え口頭で双方が合意したことでも、確認のために同じ内容のメールを残しておくと便利。
- 契約書をよく読む。例えば、その賃貸契約はfixed-term contractなのかそれともindefinite contractなのかを確認。専門用語の意味が解らなければ専門家を頼る。
- 言葉の意味をよく確認する。例えば「通常は家賃半月分です」と言われたら、通常とはどういうことか?どんな場合が通常ではなくなるのか?をいちいち確認。
- 余計なお世話はしない。人の仕事にはタッチしない。
以上です。上記は意味が解らないものもあると思いますが、これを細かく説明していくともっともっと長くなってしまうので、私自身の学びとしてここに残させてください。まぁ、ここまでで十分長いですが(汗)
と言うわけで、読んでいただきありがとうございました。こんなストレスフルな思い出も、後からオランダでの笑い話として話せるようになっていればいいなと思います。。
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