オランダ(アムステルダム)のごみ収集システムが私はとても好きだなと思ったのでご紹介します。
上の写真、どういう状況かわかりますかね?路上に設置されているゴミ箱が、実は地中の大きな箱につながっていて、ごみを回収するときはその大きな箱ごとクレーンで持ちあげて回収するんです。始めて見た時は衝撃でした。でもとても合理的で便利なシステムだと思います。
まず、いつでも捨てに行けること。これは大きい。
日本に住んでいる時「火曜日の朝5時~8時までの間に出してください」という感じでゴミ出しのタイミングを制限されるのって、私にとってはけっこうな苦痛でした。忘れてしまったり、電車に乗り遅れそうだからゴミに構ってられないとか、いろいろあるじゃないですか。自分のタイミングで捨てに行けるのは理想的です。
次に、清潔。ゴミ箱に捨てられたごみは地中深くまで落下していくので、鳥などに荒らされる心配がありません。
あとは、ガラス(ビン)の場合、回収して地中に落下した時点で細かく砕かれるので(ガシャン!という音が聞こえます)、リサイクルの工程がひとつ省けるのも便利だなと思いました。
もちろん、この収集システムも良いことばかりではありません。
まず、分別の仕方があいまいです。一般ごみ・紙(段ボール)・ガラス・プラスチックなどの表示がゴミ箱についていますが、場所によってはこのうちのどれかしかなかったりします。うちの近所は「プラスチック」がないので「一般ごみ」に入れちゃってますが、それでいいのかどうか、、、そもそも、分別されていなくても回収できてしまうので、市民の良心をベースにしたシステムとなっています。
あとは粗大ゴミの回収。いらなくなった本棚やベッド、冷蔵庫などの粗大ゴミは、なんと、ゴミ箱の横のほうにそのまま放置でいいんです。日本だと業者さんに連絡して引き取りに来てもらったり、お金を払って行政に処分してもらったり、きっちりした手続きがありますよね。オランダは放置。それで、まだ使えそうなものはリサイクル業者や個人的に欲しい人が自由に持っていってます。もう使えないものはだれがどうやって処分するのかは不明。
という感じでいくつか悪い点もありますが、ゴミ箱自体を地中に埋めちゃうという発想はとても合理的で良いことだと思うので私は気に入っています。
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