オランダ留学をおすすめする理由でも触れましたが、オランダでは一定の条件を満たすと外国人でも家賃補助(Toeslagen / Rent house allowance)がもらえます。
条件のなかでポイントになるのはこれですかね。
「独立した賃貸物件に住んでいること」(専用のバス・トイレ・キッチンがある家、と言う意味だと思う。シェアは×)
詳しくはオランダ税務局のページをご覧ください。
この制度のおかげで私は毎月の家賃558ユーロに対して月々195ユーロの補助がもらえます。
本当にありがたい制度なのですが、お金を受け取るまでが本当に長かった…。そのプロセスを振り返ってみます。
まず、申請に必要なものはこちらです。
・BSN=マイナンバーみたいなものです。市役所で住民登録をすると数日後に郵送で送られてきます。
・銀行口座=オランダの銀行口座を開きましょう。BSNが手元にないと口座開設ができない場合もあるので確認してください。銀行の選択肢はいくつかありますが、私の周りではING銀行を使っている人が圧倒的に多いです。割り勘したときの送金などが便利なので、INGを選んでおくと無難かなと思います。
・Digid=オンラインで国が個人情報を管理するシステム(私の理解が正しければ)。これに登録してIDを手に入れる必要があります。これを取るためにはまずBSNが必要です。
・家賃やサービスコストの詳細がわかるもの
必要なものが揃ったら、税務局の”I live in a rented house”→”I want to apply for a benefit”→”Mijn toeslagen”と進んでいきます。このページ以降は全てがオランダ語というスパルタ環境になります。
私がこのMijn toeslagenのページに登録をしたのが、2019年9月の初め頃だったと思います。ログインすると申請のための質問が出てくるので、グーグル翻訳を駆使して答えていきます。すると…「〇〇〇さんはあなたの同居人ですか?」とグーグル翻訳が聞いてきました。「え?それ誰!?」…どうやら、前の住人が住民登録を解除していなかったみたいです。
さっそく市役所に行って、「この人の登録を取り除いてください」(remove以外の表現が思いつかなかった)と申し出。実際に取り除かれるまで約3週間かかりました。
やっと「一人暮らし」になったところで、再びMijn toeslagenの質問に答えていきます。入力画面に制限時間があり、グーグル翻訳している間にタイムアウト→再びログインして次のところをグーグル翻訳、の繰り返しで、なんとか最後までたどりつく。まぁ、結果的に、律儀にぜんぶを翻訳しなくても、全て”Nee”(いいえ)でいけたと記憶しています。
それから数週間後、「パスポートのコピーと銀行口座のスクリーンショットを送ってください」というお手紙が来る→それを送る→「受け取りました」という返事が来る。この時点で11月末。同時期に申請をした友達は、この段階でお金がもらえてました。EU出身だからかな?
さらに数週間。「家の契約書、家賃とサービス料の内訳がわかる書面、家賃を支払った記録」を送るよう手紙が来る→送る→「受け取ったよ」と返事が来る。この時点でお正月。そして1月最終週まで音沙汰無し。
…私が家賃補助を受け取れるのは一体いつなのか?
ここで私、何を思ったか、問い合わせ先に電話をかけて聞いてみました。
「私はいつお金を受け取れるのですか?」
我ながら図々しすぎ!笑
すると、そのような質問には慣れているのか、お姉さんは淡々とした調子で「システム上では2月20日の予定です」と答えてくれました。
で、2月3日にいきなり、2019年の9月~12月の分がまとめて振り込まれました。ありがとうございます!
とりあえず今日は何が言いたかったかと言うと…
オランダにはこんなにありがたい家賃補助制度があるということと、
オランダのお役所はすごくスローではあるがやるべきことはきっちりしてくれるということと、
気になることは躊躇せずどんどん問い合わせしてみよう!ということです。
オランダ留学に関してご質問などございましたらお気軽にコメントなどご投稿ください。お待ちしています!
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