オランダで病院に行ってみた

オランダ生活
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先日、オランダで初めて病院に行きました。日本とはちがう部分がたくさんあったので記録しておきます。

まず、オランダは「家庭医」(GP: general practitioner) の制度があります。あらかじめ地域のお医者さんに「登録」しておいて、不調が起きた時はまずGPに診てもらいます。それで、GPから “この症状だったら〇〇科に行ってね” と紹介状が出て、専門の科を受診します。素人が自己判断で専門医を受診するのは合理的ではない、という考え方のようです。

GPに診てもらうには、予約が要ります。「しんどいからとりあえずGP行こ」とはならないんですね。私の場合は、電話すると「明日来れる?」と言われてすぐ予約を取ることができました。予約って一体いつ取れるんだろう…?と不安だったので、すぐ診てもらえることになってその点は安心しました。

いざGPに行ってみて驚いたのは、エントランスと受付の間にもうひとつ扉があって、「プライバシーを守るため、この扉の外に並んでお待ちください」と書いてあることです。今日はどんな症状があって、、という話を受付でするので、それを他の患者さんに聞かれないようにするための配慮ですね。私は最初それに気づいていなくて、他の患者さんが話しているすぐ後ろに並ぼうとして追い返されました。

受付の順番が回ってきたら、受診した理由や保険の種類について話をします。ここでまた驚きが。なんと、先払いなんです。日本の感覚だと、診察した結果これこれの処置が必要だったから〇〇円払ってね、という感じだと思うんですけど、オランダでは最初から処置の内容が決まっている(GPは、問診をしてどこの科に行くかの判断をするという処置。専門医は、GPから依頼された診察内容を遂行するという処置。)から先に払っちゃうんですね。無駄がないと言えば無駄がないですね。

受付が終わって待合スペースで待っていると、GPのお医者さんが次から次へと診察室から出てきて、一人ひとり患者を迎えに来てくれます。名前を確認されて、握手。どのお医者さんもとても感じが良くて、患者にとっては安心できるやり方だなと思った半面、一日にきっと何十回も診察室と待合を往復してにこやかに患者を出迎えるお医者さんの苦労は並大抵のものではないだろうと感じました。

GPの先生に自分の症状を話し、簡単に診てもらって、じゃあ〇〇病院の〇〇科への紹介状を出しますね、と言われてその日はおしまい。ちなみに私の健康保険は留学生用の海外旅行保険なので、医療費請求のためにお医者さんに記入してもらわなければいけない用紙があります。そのことを話すと、「専門医の診察が終わって全部結果が出たらその時に書くよ」と言ってもらえたので、そういうことも早めに相談しておくと良いと思います。

GPを経てやっと専門医にたどりつく訳ですが、こちらも予約が要ります。私の場合は「病院側から予約アレンジのための連絡が入るから待ってて」と言われたにもかかわらず一向に連絡が来なかったので、自分から連絡しました。それであっさり予約が取れました。必要なときはどんどん自分からプッシュしていくことがオランダ生活では大切。

専門医を受診してみると、お医者さんや病院スタッフの人たちもみんな感じが良くてそこは本当に助かりました。受付でスペースをあけて並ぶ、先払い、お医者さんが迎えに来てくれるのもGPと同様。あと、診察室にあるベッドの枕が大きくてふわっふわなのが嬉しかった(笑)日本だと、すごく硬かったりタオルを丸めているだけだったりしますよね。

と、ここまでいろいろ書きましたが、専門のお医者さんに診てもらった結果、体に問題はなさそうなので安心したというのが今日の結論です。ご心配をおかけしてしまったらすみません。私は元気です!

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