例えば日本のことを全然知らない人に「京都ってどんな街なの?」と聞かれたとして、traditionalな建物がいっぱいある街だよと答える。じゃあ、そのtraditionalな建物はオランダのそれとはどこがどう違うのかとか、そういうことを説明するのにスマホでイメージ画像を検索して見せればすぐに済むけど、それは私たちから「日本のtraditionalな建物を描写するための表現力」を奪っている気がする。
他にも「すごくいい感じのビーチに行ったよ!」とか「めっちゃ可愛くて美味しいケーキを食べたよ!」とか言うとき、どこがどういい感じだったのかとか、何がどう可愛くてそれがどんな味でどれぐらい美味しかったのかとか、そういうこまごました詳細は、いちいち言葉にしなくても「こんな感じ!」と写真を見せれば伝わってしまう。でもその写真がなかったとしたら、言葉だけでどれぐらいその感動を伝えられるか?もしくは、人の言葉を聞いてどれぐらい想像を働かせることができるか?私はあんまり自信がないかもしれない。
写真は写真で便利なコミュニケーションツールだし、必要なときにはどんどん使えばいいと思う。だからこそ、いざという時にどれだけ言葉でしっかりと物事を伝えられるか、っていうのが大事な時代になってきているんじゃないかと思う。そういうことを、電車でたまたま隣になった人とお互いにスマホを見せ合いながら会話しているときに考えていました。
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