オランダの高校を訪問してみた

オランダに来てやってみたかったことのひとつに現地の学校訪問があります。

オランダは「子どもが世界一幸せな国」として有名だったり、国民の英語力も世界トップクラスだったりと、きっと教育システムが日本とは全然違うんだろうと思っていました。それがオランダという国に来てみたいと思った最大の理由でもあります。

とにかくオランダの教育を生で見てみたい!ということで、アムステルダムの高校でインターンシップをしているクラスメイト(ジェニファー・オランダ出身・教員経験あり)に頼んで学校を訪問させてもらいました。

※ちなみに私が在籍している1年間の修士課程ではインターンは選択制ですが、オランダの学校で教えるための資格を取れる2年間の修士課程のほうでは学校インターンが必修となっています。日本の教育実習と同じですね。

学校ではまず職員室に案内してもらって簡単に学校生活に関する話を聞いた後、ジェニファーの英語の授業を見学させてもらいました。日本と全然違うと思ったこと、実は同じなんだなと思ったこと、両方あるので順番に挙げていきたいと思います。

日本と違う!①職員室がcozyすぎた

これは、、、おしゃれなカフェか何かですか、、?みたいな部屋でした。上の写真がそれです。テーブル席の他にソファー席もあります。席は決まっていなくて、先生たちがそれぞれ思い思いの場所でご飯を食べたり授業準備をしたり談笑したり。「cozyすぎて信じられへん。」とジェニファーに言うと、「リラックスしてしっかり休むための場所だからね。」とのこと。職員室は仕事をする場所ではなくて休む場所、という発想!

日本と違う!②オールイングリッシュの授業に対する違和感の無さ

大学進学を目指すクラスの、15~16歳の生徒たちの英語の授業を見せてもらったのですが、先生(ジェニファー)は最初から最後まで英語しかしゃべりませんでした。生徒が質問する時も英語。たまにオランダ語で質問しようとする子がいると「英語で聞いて?」と言っていました。言われた生徒は英語に切り替えて質問していました。オールイングリッシュの授業と言うと「先生が」英語でしゃべるということを意識しがちで、「生徒が」英語で質問できるというのはすごいなと感心したのですが、そうではなくて、ここまでできてはじめて「オールイングリッシュ」と言えるんだなと思いました。

ちなみにこのクラスは卒業時(18歳・今から2年後)に英語力がCEFRのC1レベルに到達することを目標にしているそうです。CEFRのC1とは「熟達した言語使用者」と訳される等級で、英検でいうと1級、TOEICでいうとほぼ満点くらいのレベルのようです。そりゃあすごい。

日本と違う!③教室がめっちゃ狭い

感覚的には日本の学校の教室の半分くらいです。1クラスの人数は20人程度が普通とのこと。さらに、ロッカーとか掃除ボックスとか掲示板のような、「生活空間」を感じさせるものが一切なく、生徒が座って学習するためだけの場所という感じでした。学校というものに対する意識の違いでしょうね。

当然ですが黒板はなくて、先生がパワーポイントを映す大きなスクリーンがありました。

日本と同じ!①「これは成績に入りますか?」

授業の最初に単語の小テストみたいなのがあったのですが、まず生徒から出た質問が

「これは成績に入りますか?」

これはもう世界共通のあるあるですね。成績に入ることはやる。入らないことはなるべくやりたくない。

ただ、ジェニファーの答えが「入りません。自分自身のチェックのためにやってみて。」だったにも関わらず、ほとんどの生徒は一生懸命取り組んでいました。そこは日本と違うなあと思いました。後で聞いてみると「自分自身のチェックのためっていう目的をしっかり理解してるからじゃないかな。」とジェニファーは言っていました。

日本と同じ!②教育実習で指導教官から言われる内容が同じ

ジェニファーは教員経験があるとはいえ、今はインターンなので彼女の授業を後ろで指導教官の先生が見ています。終わった後のフィードバックの時間にも許可を得て同席させてもらいました。授業内容の話をするのかと思いきや、

先生「右手前の男の子がずっと横向きに座ってたよね。あのままじゃ集中できないから全員がきちんと座ってるのを確認してから授業を始めたほうがよかったね。」

先生「トイレに行きたいって子をひとり許しちゃったから他の子も次々に行ったよね。あれはあんまり良くないかな。ただ、”行ってもいいけど2分で戻ってきなさい”と指示をしたのは良かった。」

先生「私は授業中のルールをはっきり示したいからパワポを作っていつでも生徒に見せられるようにしてるよ。このパワポ送っとくから参考にして。」

という感じで、授業内容というよりは生徒の指導に関することを中心に話していました。一見すると、生徒たちは服装・髪形・メイクなど全てが自由で、校内でスマホやイヤホンも使い放題、そんな自由な雰囲気だから授業中の生徒の振る舞いも自由なのかなと思っていました。しかし、学習環境を整えるために教室の規律をしっかり守る、という発想は日本もオランダも同じなんだと感じました。

「生徒がきちんとした座り方をしているかをまず確認する」、「やっていいこととダメなことのラインをはっきり示す」ということは、私も教育実習で指導教官の先生から全く同じことを言われました。

と言うことで、一日行っただけでもいろいろな発見がありました。今後は目的(テーマ?)をもう少しはっきりさせて、継続的に授業見学などをできればと思っています。

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